キャッシングのグレーゾーン金利について

キャッシングでほとんど知られていないグレーゾーン金利の秘密

キャッシングでお金を借りている人は、もしかすると払い過ぎたお金を返してもらうことができるかもしれません。この話、気になりますよね?キャッシングで長期間の借り入れをしている場合、過払い金といって、払いすぎた分のお金を返還してもらえるよう請求することができるようになりました。色々な条件やデメリットはありますが、何年も返済を続けているという方は返してもらうことができる可能性が高くなります。キャッシングの利用者は、1400万人以上いるともいわれている現在の日本。自分には縁のない話だと決め付けないでください。なんと、5人に1人はキャッシング利用者だというデータもあるくらいなのですから、他人事ではないのです。

グレーゾーン金利という言葉をご存知でしょうか?テレビやインターネットなどで見かける機会の増えたこの単語、どなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。グレーゾーン金利とは、貸金業法と利息制限法で定めた上限金利は超えるものの、出資法で定めた上限金利に満たない金利のことをいいます。利息制限法では、借り入れが10万円未満の場合の年利を20%、10万円以上~100万円未満の場合の年利を18%、100万円以上の場合の年利を15%と定めています。これを超えた利息は支払う必要がなく、無効となります。ところが、条件付きではありますが、貸金業法によりこれを有効な利息とすることができるのです。また、出資法では29.2%を超えなければ、刑事罰を科されることはありません。そのうえ、利息制限法によると、たとえ無効な高利息だったとしても、債務者が任意で支払った場合は返還の請求を行うことができないとなっています。これは2006年の改正により削除されており、支払いすぎた利息の分の返還請求を行うことができるようになったのです。これが過払い請求です。また、裁判により、利息制限法で定められた以上の金額を、キャッシング利用者に返還するという判決も実際に出ています。5年以上、借り入れと返済を繰り返しているような場合、過払い金が発生している可能性があるといわれています。

この、払い続けていた利息を取り戻すための手続きを、過払い金返還請求手続きといい、利用者本人が請求を行うこともできますが、複雑な手順を必要とするために、弁護士や行政書士に頼む人がほとんどです。また、その際に手付金や成功報酬、実費など、様々なお金を支払う必要があるために敷居が高いと思われがちですが、キャッシングで借り入れした金額によっては、それでも依頼を行う方が得になる場合もあります。

もし、キャッシングの返済で長期間利息のみを支払っているというような方は、もっと金利の安いローンで借り換えができないか、検討してみる必要があるでしょう。できることなら、金利の低い業者から借りたお金で、より金利の高い業者の借金を全て返済してしまうべきです。過払い請求を行う人は増えましたが、任意整理などを行った場合、信用情報に登録されて5年程度から長くて10年ほどの間、新たにお金をかりることはできなくなります。クレジットカードやショッピングローン、銀行系のローンといったあらゆるローンが組めなくなりますので、キャッシングを行う際にはきちんと返済計画を立ててから利用をするべきでしょう。また、市などが無料で法律相談の場を設けていることがありますので、そういった会を利用するのも一つの手です。キャッシングを無計画に利用することは大変危険なことなので注意しましょう。